歯周病の症状と原因
気づかないうちに進行する歯周病。
思い当たる症状が少しでもあれば、今すぐケアをスタートしましょう!
お口の中にはさまざな歯周病菌が認められます。歯周病とは、歯を支えている周囲の組織(歯ぐき・骨)の病気です。原因は細菌です。
実は生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には虫歯菌も歯周病菌もいません。しかしほとんどが、お母さんや家族から幼いうちに感染してしまうのです。
日ごろのお口のクリーニング・ケアが不充分だと、その細菌が増殖して歯ぐきに炎症が起こり、やがて歯を支える骨が溶けていきます。
歯を失う原因の大半は、歯周病の進行によるものです。症状が殆ど出ないうちに歯の周囲組織が破壊されていくことから、「静かなる病気(Silent Disease)」と呼ばれています。
進行の段階によって4段階に分類されます。歯周病は、放っておくと進行し、さらに重篤な病気の原因にもなります。
初期段階
歯ぐきが赤く腫れ、ブラッシング時に出血しやすくなります。
歯の表面がザラザラした感じになります。
第2段階
歯ぐきの腫れは強くなり、ちょっとした刺激で出血するようになります。
歯ぐきの溝が深くなり、血の中に膿が混じりはじめます。
口臭が発生し、口の中がネバネバした感じになります。
第3段階
歯ぐきの腫れはより強くなり、広範囲になります。歯に少しずつ揺れが出てきます。咬み合わせたときに痛み、不快感が出てきます。
歯の支えが弱くなり、歯並びが乱れてきます。強い口臭が発生し、社会生活に支障をきたす場合もあります。
第4段階
歯を支える骨の支柱が失われ、咬む度に大きく揺れるようになります。
食事のときも歯ごたえのあるものは全く咬めなくなります。歯ぐきに膿が多量に溜まり腫れが顕著になります。放置すると顎の骨が溶けて重篤な病気になります。
インプラントと歯周病治療
インプラント成功の秘訣は
パーフェクトペリオ(免疫殺菌水)
当院で行っている歯周病治療と融合させたインプラント治療の成功率は実質100%。その歯周病治療の要と言えるのがパーフェクトペリオ(免疫殺菌水)です。治療前、治療中、さらに治療後のメンテナンスにと、あらゆるシーンでパーフェクトペリオ(免疫殺菌水)を活用することでインプラントの長期安定を実現しています。
歯周病を治さないでインプラントは危険
インプラントのご相談にお越しになられる方の9割以上は、歯を失われるにいたった原因として歯周病を抱えておられます。尚かつ、歯周病が進行しており、他の歯も抜歯のリスクにさらされている場合が多いのです。もし、この歯周病を改善せずにインプラントを入れるとどうなるでしょうか。答えは明白です。インプラント自体も歯周病で抜けてしまいます。
パーフェクトペリオで歯周病菌を制圧
当クリニックでは、そのようなことが決して起こらないよう、インプラント手術前、そしてインプラント植立後に歯周治療をしっかりと行い、お口の中の健全な状態を守ります。歯周病治療では、パーフェクトペリオ<歯周病殺菌療法>を用いて歯ぐきを引き締め、支持骨がやせたり下がったりすることを食い止めます。そして既に歯周病によって骨が失われた所には、骨を増成する材料を入れて回復します。
歯周病治療とインプラント治療の融合
このように、インプラントを成功させるためには、その土壌・下地にあたる歯槽骨を良いコンディションにすることが重要です。そういったことから、当クリニックは歯周病治療とインプラント治療を常に融合させて行います。
このような治療は、「抜歯即時インプラント」「早期荷重インプラント」などに比べて時間がかかります。しかし10年後、20年後を見据えた治療計画において、安定した上部構造を入れるための重要な地ならし期間だと考えれば この土壌作りの数ヶ月間は決して長いものではありません。
当院では治療後のインプラントメンテナンスにもパーフェクトペリオを使用しています。ご自宅用ケアアイテムもございますので、ご希望の方は当院受け付けにてご購入いただけます。
インプラントの上部構造は、定期的なメンテナンス・クリーニングが必要です。
ご自分の歯とインプラント部分を同時にメンテナンスを実施します。
歯周組織検査
専用器具によるインプラント周囲のクリーニング
パーフェクトペリオによる洗浄・殺菌
表面に付着したプラーク(汚れ)の徹底除去
かみ合わせの検査・及び調整
ペリオセーバーによる細菌検査
オーラルクロマによる口臭測定検査
これらを患者様個々に必要に応じて組み合わせて実施いたします。
「専門機関による歯の完全清掃」をPMTCといいます。
定期的に受けていただくことで、ホームケアで取りきれない細部の汚れを落とします。

当院のインプラント保証システムは、最低6ヶ月に1回のインプラントメンテナンスを受けていただくことが適用の条件となります。インプラントメンテナンスは、インプラントの長期安定と快適な使用に不可欠なものです。是非、定期インプラントメンテナンスをお受けいただきますよう、お願い申し上げます。
20年ロング保証
治療とホームケア:パーフェクトペリオ
お子様やお年寄りにも安全安心な歯周病ケア、
歯周病殺菌療法「パーフェクトペリオ」。
いろいろな細菌が集まって歯に付着したものをプラークといいます。 このプラークを除去して歯周病が進行しないようにすること。これがプラークコントロールです。毎日正しく、ご自分でケアを行うセルフケアと、定期的なプロになる清掃(プロケア)を両立させることが予防のカギとなります。
当クリニックの歯周病治療では、野口歯科医学研究所が開発した「パーフェクトペリオ」を採用。クリニックでの治療だけでなく、そのホームケアシステムによるご家庭での歯周病予防も併せてお薦めしています。
野口歯科医学研究所により2005年に開発されたパーフェクトペリオは、人体への影響を最小限に抑えつつ、虫歯菌や歯周病菌を溶菌する効果のある口腔機能水です。
白血球と同じ殺菌成分である次亜塩素酸(HClO)と、炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)を含む電解水により、虫歯菌や歯周病菌の周囲にあるバイオフィルムを破壊。細菌を破裂させ、溶菌します。
ブラッシング
市販の歯磨き粉ではなく、パーフェクトペリオ・クリーンをつけながらブラッシングされるのがより効果的です。
歯ブラシの保管
ブラッシングが終わった歯ブラシはかなりの細菌が毛先に残留しており、洗面台に置いている間に増殖してしまいます。パーフェクトペリオ・ウォーターで充分消毒の上、保管していただくことをお勧めいたします。
歯周ケアは、継続的な朝夕のホームケアと、歯科医院での定期的なメンテナンスが不可欠です。短期的な使用でも一定の効果が期待できますが、継続的な使用をすることによって、より確実な殺菌効果を発揮することができます。
パーフェクトペリオ ホームケアシステムのご紹介
ご購入ご希望の方は、当クリニック受け付けにお気軽にお声がけください。
クリーン
クールミント味のパウダー。ラプチャーに混ぜ、歯ブラシに付けてブラッシングすることで、歯の表面に付着した汚れや着色を効率よく洗浄します。
ラプチャー
うがい水です。歯磨き後、ラプチャーで10秒間うがいをしてください。
リデュース
ビタミンCを含むアルカリ水。ラプチャーでうがい後10秒間、リデュースでうがいするとラプチャーの後味がなくなり、残存したバイオフィルムも効率よく溶かします。
うがい薬の効力は、ブラッシングや歯石除去による衛生的な状態で初めて発揮されます。お口の中が汚れた状態でのうがい薬の使用は、十分な効果が発現しないことがあります。
ご不明な点は、当クリニック担当医又は担当衛生士までご相談ください!

予防:PMTC
歯間や歯周ポケットまで徹底クリーニング。
PMTCで、歯の状態を定期的にリセット。
ご自宅でのセルフケアは、日々のメンテナンスとして継続的に行っていただくのですが、患者様によってどうしても個人差があったり、手の行き届く範囲にも限界もあります。クリニックでのクリーニングを定期的に受けていただくことで、虫歯や歯周病をさらに効果的に予防できます。
「専門機関による歯の完全清掃」を意味するこの言葉の頭文字をとって、歯科医院で行う徹底的なクリーニングのことをPMTCと読んでいます。
歯周病予防・進行抑制
毎回歯垢(磨き残し)を染め出して完全除去しますので、歯周病菌の数を激減させることができます。歯ぐきの炎症を抑え歯肉が引き締まってきます。歯を支える骨の喪失を防ぎます。
着色除去
歯面の着色も染め出して除去。歯の表面へのカルシウム補給を助け、汚れをつきにくくします。白く輝きのある口元を維持できます。
虫歯予防
磨き残しの徹底除去により、虫歯の進行を抑えます。また、P.M.T.C終了後のフッ素塗布により、歯の表面を再石灰化(強化)します。
虫歯の早期発見
P.M.T.C終了後に担当医がお口全体の検診を行います。歯面清掃後に検診を行うため、歯・歯ぐきの些細な変化も見逃しません。
歯間
鏡を見ながら磨いても落ちない汚れ。そんな所もしっかりケア。
歯と歯肉の境目
自分では、なかなか磨くことのできない歯と歯肉の境目をやさしくケア。
[1]プラークの染め出し
パーフェクトペリオは薬剤ではありません。「白血球と同じ殺菌成分」であるため、アレルギーや副作用の問題が限りなく少ないのが特長です。
細菌への攻撃方法も、バイオフィルムを破壊し細菌を溶かしてしまう溶菌によるため、耐性菌の発生が限りなく抑えられます。
[2]研磨ペーストの注入
研磨にはフッ素入りのペーストを使用。専用シリンジに入れたペーストを、歯ぐきの山型にもりあがっている部分を押し下げながら注入しておきます。
[3]隣接面の清掃・研磨
専用のやわらかいプラスチックチップを歯と歯ぐきの間に入れ、磨いていきます。モーターで動かすので、音や振動は大きめですが、痛みは全くありません。これで歯と歯の間まで、ツルツルになります。



[4]頬下面・咬合面の清掃・研磨
専用機器を使って細部の細部まで汚れを落としていきます。
(1)歯に押し当て、カップのふちが歯ぐきのポケットに届くようにした状態で磨きます。歯と歯ぐきの境目に沿わせ、ゆっくり動かします。
(2)金属の詰め物の周りや、生えかけの6歳臼歯もこの通り。
(3)奥歯の溝も丁寧に磨きます。
[5]洗浄とフッ化物の注入
歯の溝の中に汚れが残っていないか気をつけながら研磨剤を洗い流します。
歯が研磨され、再石灰化に適した状態になったところでフッ化物を隣接面に注入。
虫歯を予防してくれる、フッ素のお薬です。
唾液がつかないようにしてフッ化物を注入したら、4〜5分放置した後、はみ出した部分をぬぐいって完了です。
治療の流れ
患者様と充分な打合せを行ったうえで、
担当医と歯科衛生士が連携して治療を進めます。
治療の進行は患者様のお口の状態によって大きく違いますが、概ね下記のような流れになります。
ファーストステージ
ペリオトリートメントでは、超音波振動によりバイオフィルムを破しながら歯周病菌を殺菌します。
歯石がついていない方や軽度の歯周病の方は、メンテナンスへ移行します。
[1]カウンセリング
状況をお聞きして、お口の中を拝見します。

[2]審査・診断
パノラマレントゲン・位相差顕微鏡により診断します。

[3]治療計画説明

[4]ペリオトリートメント
超音波振動によりバイオフィルムを破壊しながら歯周病菌を殺菌します。

[5]治療後の効果確認
位相差顕微鏡により効果を確認します。
セカンドテージ
最低でも6〜8回の通院が必要です。
細菌の巣になっている歯石を超音波振動で破壊しながら殺菌します。
歯石の少ない方や中程度の歯周病の方は、メンテナンスへ移行します。
[1]審査・診断

[2]クリーニングトリートメント
超音波振動により 歯石を取り除くと同時に、ポケット内を殺菌します。

[3]治療後の効果確認
サードステージ
重度の歯周病の方は、セカンドステージで取りきれなかった歯の奥についている歯石を取り除きます。
麻酔が必要な場合は麻酔下にて行います。
[1]審査・診断

[2]テレスコープトリートメント
歯科用拡大鏡を使用し、さらに深部の歯石を取り除きます。

[3]治療後の効果確認
メンテナンス
3〜6ヶ月ごとに位相差顕微鏡によりお口の中の診断を行います。 問題がなければ、パーフェクトペリオでのうがいを続けていただき次回のメンテナンスとなります。
歯周病菌の再感染が認められれば、必要に応じてトリートメントを行います。